眼前にどっしりとした薬師岳を望みながら、スゴ乗越への嫌になる下降を続けていると、
心配していた膝の痛みが出始めた、左足をかばいながらの小幅で痛みを和らげ下る、
それでもここの下りも高山植物が多く、目を楽しませてくれるのがせめてもの安らぎ。
👇越中沢岳からの五色が原と立山・・・剣岳が頭をのぞかせている
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👇黒部峡谷・上の廊下が見える
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👇越中沢岳からの下り  写真中央にスゴ乗越し小屋の赤い屋根
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山小屋の目線よりまだまだ下ることになる、いやというほど下り最後には雲の中へ、
最低点のスゴ乗越は暗く陰気な場所で、風も強くすぐ急な上りの縦走路のなっている、
今日の予定ではスゴ乗越小屋の天場泊り、予定より相当早い時間に到着しそうなので、
間山の雪渓下の旧キャンプ指定地も視野に入れる、スゴ乗越し小屋への上り険悪で、
先ほどの下りとあまり変わらないくらいの急登、ただし登りでは足の痛みは出ないので、
足を引きづることも無く黙々と登り、14:00のはスゴ乗越小屋に到着してしまった、
👇スゴ乗越小屋にて
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水の補給と以後のコースの状況を小屋で確認、明日の行程を考慮して前進とした。

北アルプス全域では原則的に、キャンプ指定地以外での幕営は認められていない、
行動途中のビバークという解釈の悪用になるがで、間山のあの場所への道を進めた。
急登を1時間ほど登ると雪渓が見えた、その下の旧キャンプ指定地に到着にへたり込む、
雪渓の尻にあたる草付きの場所は、今も利用されているのが分かる痕跡が残つていた。
👇まもなく間山下の雪渓
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👇雪渓尻にテントを設営
 間山キヤンプ地

少ない平地を確保して各自テントを設営、各自が早い目の夕食を食べた後酒宴へ移行、
ところがここは雪渓尻で冷気がすごい、アルコールを摂取するもすぐに冷めてしまう状態、

昼に採集していたタカネイチゴをみんなに進めるが、誰も手を付けてくれなかった、
イチゴは甘さよりも酸味が強かったが、生物が少ない山行でよいビタミン?補給になる、

夕刻には冷気が襲つてきて各自テントへ、陽が沈む前に稜線まで散歩に出かける、
西側は間山で視界はさえぎられるが、東側は稜線と夜空の境界線がシルエットを描く、
所々に山小屋と思しき明かりも見え隠れする、夜空の部分の星が瞬くのは風が強いせい、
北側の遠くに富山市の夜景も見えている、急速に闇が迫ってきたのでテントに戻り就寝。