晩秋から冬場にかけて田原海岸一帯では、海霧と言う自然現象が発生する、
「田原の海霧」と呼ばれ、放射冷却により田原川上流にたまった霧が川を下り、
暖かい海に出たところで濃くなって表出する、川上から流れる冷たい川の冷気と、
暖かい海の暖気とまじりあわさり霧が濃くなる、外気温の差で出来る霧の一種だ。
12月15日の早朝は気温3度で条件的には✖、日の出前に海面にうっすらと靄が、
今日の海霧は気温差が小さかったので表層だけで終わってしまったようです。
海岸で鉄道写真を撮っていると、地元の方が「そっちじゃないよ」と声かけてくれ、
鉄道写真を撮影後に少し場所を移動、十数名の方と一緒に海岸に降りてに降り撮影。
👇日の出前かすかに靄のようなものが帯状に見える 
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👇日の出とともに動きが早くなる 
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👇気温差などにより川上から海に向かい流れ始める
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👇河口に近い部分では霧が立ち上がる
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👇丁度海から瀬渡しの船が戻ってきた
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当日の海霧は表面を漂うような状況、霧の量が多い時は舟や背後の島も隠れるとか、
そして風が加わると濃い霧が流れて、「けあらし」状態になる事もあるそうです。
緩やかな流れの「田原の海霧」として有名ですが、お隣の古座川でも発生します、
古座川は川の規模が大きいので「海霧」より、「けあらし」に近い状況になる事が多く、
2021.1に見た古座の「海霧」は、沖合の九龍島付近まで流れて到達していました。