ネイシアの部品探しの時に見つけた、三角貝(トリゴニア)は有田層からは多産する、
ただしこの産地から見つかるものはほとんど、殻の内側の印象化石となっている、
化石本体は溶けてしまい見事に消えてしまう、母岩を割り赤茶けた部分が見えたら、
それは化石本体が泥と化した姿の事が多い、つるんとした餃子のような化石になる。
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分離が良く化石だと見分けやすいのだが、空気に触れると風化速度が速まり泥と化す、
淡路島の山のプラピトセラスの事を。ドラキュラと形容するがここの化石も同じだ、
ただしこちらは泥化の度合いが早く、早い時期での化石の補強が必要になってくる、
簡単な方法は木工ボンドを水で薄めて塗布など、簡単ではあるが後で修正はできない。
風化の度合いが少なく分離が悪い物もあるが、その石からは下記のようなものが出る、
表面の装飾が見事に残っている、その代わり蝶番部分は見事に溶け去って無かった。

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 Pterotrigonia pocilliformis (
プテロトリゴニア・ポシリフォルミス)
青い砂質泥岩から見つかる物の中に、殻まであめ色に保存された物が見られるが、
こちらは分離が悪くクリーニングにひと苦労、またそれも楽しいのではあるが?

PS今日の夕刻に嬉しいニュースが全国を駆け抜けた!
  〇九州の獅子島で恐竜化石の地層(ボーンベッド)が発見されたと言うのだ、
   発見者はサツマウツノミヤ竜の発見者の宇都宮さん。これからが楽しみだ。
  〇徳島県勝浦町で国内最大級の竜脚類の歯が、ボーンベッドから発見された。

※徳島県勝浦町は和歌山県の有田地方の白亜紀と同時代の地層が分布している・・・
 和歌山でも同様の化石が見つかる可能性は高く、実際に恐竜化石も発見されている。