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有田川町(旧吉備町)に化石山と言う所がある、名前のとおり化石が出る山だ、本来はみかん山として造成された私有地だ、みかんの木も植えられずに石が多く放棄されている、以前は付近の学校の野外学習の場所とし利用されていた、残念ながら現在は立ち入り禁止となっている、ここからはたくさんの化石が見つかっている、ただしほとんどペッチヤンコだ、又石は硬く角が立つので注意が必要、その上時間がたつと風化が激しくぼろぼろとなる、なんとも問題の多い石だ、ここからはポリプチコセラスやテキサナイテスが多く見つかる、部品ならごろごろ転がっている、残念なのはペッチヤンコ、だから雌型の印象化石のほうがいい時がある、採集禁止になるまでここでよく採集した時代は白亜紀後期、地層は二川層となっているが、この付近の地層は断層でずたずたでとんでもないものが混じっている、写真の化石は最初植物か貝の部品と思っていた、後で分かったのだがアンモナイトの顎器で、現生イカ・タコのカラストンビと呼ばれる口の部分と同じもの、ここから大型アンモナイトの部品も見つかる、顎器の大きさから判別すると本体のアンモナイトは500mmくらいだろうか、リンコアプチクス型とよばれるタイプ、幅45mm高さ40mmこのあと数点同じものを採集した。