イメージ 1

イメージ 2

有田川の流域には、白亜紀前期から後期にかけての産地が点在している、以前は採集可能だつたが、現在は採集禁止または工事が終了して、今後採集できない消滅産地も多い、話題がない時の穴埋め的な内容となるが、そんな産地での採集標本を少しずつ紹介したい。

化石山は、山を切り開きみかん畑を作る目的で開墾された、開墾終了後この山自体が土砂中心でなく頁岩が主で、畑にするには多くの良質な土が必要で、開墾後は石の風化を待ち、土砂を入れる予定だったのが、後継者不足や経費の高騰で放棄された、時代は今からおよそ8000万年前の、白亜紀後期(サントニアン)・・怪しいのですが一応、外和泉層群二川層となっています、化石は多くアンモナイトやウニなどがたくさん見つかりました、ただほとんど圧力負けしてペッチヤンコ状態です、スレートを割るように石を薄く割ることで、化石を見つけることが出来ました、化石山では何度か野外学習で、化石採集会が行われています、地元でも有名な産地でしたが、現在は残念ながら採集禁止・・産地全体がヤギの放牧場となっていて入ることは出来ません。

化石山では、2種類のイノセラムスを見つけています、どちらも小さなもので、現在手元には写真下の雌型1点のみ所有しています、写真上のものは和歌山県立自然博物館で見ることができます、

写真上 スフェノセラムス・ナガオイ  Sphnenoceramus nagaoi
写真下 イノセラムス・ジャポニカム  Inoceramus japonicus ?
  いずれも 和歌山県有田郡有田川町 外和泉層群二川層