旧清水町から持ち帰った石をクリーニング、
石の表面を見て、化石本体を見つける、又は傷や色の違う部分を見つけて割る、
少ない時間での表面採集が中心だったので、完全体や目新しいものが少ない、
採集品の中から3点を紹介します。
イメージ 1
河床から見つけた大型アンモナイトの雌型、ユーバリセラスと思っていましたが、
時代的に無理があるようですね、肋の部分に見えるトゲ(こぶ)の状態を考え、
テキサナイテスが妥当ですね、写真の撮影方で雄型にも見えませんか?
同じ二川層の徳○や化石○からも、同様の大型のものが見つかっています。
イメージ 2
一つの実体化石が割れた母岩の両方に、うまく分かれてしまった悪い例の標本、
分離が悪くうまく剥がせない上に、部品が紛失という最悪の状態、
アイノセラスかと思ったのですが、巻き方や肋の出方がちょっと違います、
ユーパキデイスカスの初房かと思われます。
イメージ 3
部品ですが、ゴードリセラステヌイリラタムの住房部分と思われます、
主肋と細かい模様の副肋が確認できます、以前ここで完全体も採集しています、
また棒状のバキュリテスや、シュードオキシベロセラスの一部も見つかっています。
 
割る石はたくさんあります、ここでは地圧でペッチヤンコの化石が多いために、
スレートを割るように割っていくことで化石を探すことが最も効果的で、
時間をかけて小割すれば、アイノセラスも見つかることは確実と思われます。