名南風鼻海岸には黒瀬川構成岩類という特殊な岩石が見られます、
この付近は火成岩のはじめさまざまな岩が、取り込まれた状態で見られます、
本来地中の深くにある岩石が、地表近くまで押し上げられた状態となっています。
この変成岩火成岩に混じって、日本の土台となっている古い珊瑚礁を含む、
古生代の化石を含む石灰岩が、地表に顔を出してきているのが観察できます。
この付近の石灰岩からは、古生代の終わりに絶滅した床板サンゴ類は、
Schedohalysites kitakamiensis、Favosites sp.Heliolites sp.
四放サンゴ類ではTryplasma sp.などが見つかっています。
今回昨年の台風でかき回された海岸転石から、今まで報告がなかったサンゴ化石、
ハリシテス・ベルルスと思われるものが見つかりました。
イメージ 1
イメージ 2
フエネッツテールというのでしょうか、隔壁部分がキタカミエンシスと違います、
プクッと膨らんで2~3個連続しています、しかし熱変成を受けているので、
はっきりと確認することが困難な、部分的な化石なのが残念です。
これ以外にも、新しい珊瑚や腕足類が見つかっています。
それは次回ということで!