有田層の化石といえば・・・・・ペッチャンコ=印象という言葉が返ってくるが、
ノジュール内で保存状態が良い場合は、時々すばらしいものも見つかっている、
いまだそのようなすばらしいいえる化石は、採集したことがないのだが・・・
過去に何点か厚みのある(変形していない)アンモナイトを見たことがある。
変形の原因は堆積環境と、地殻変動による地圧によるものだと思われるが、
殻なし・変形・実体なしの印象、この3点は有田層の標準産状ともいえるだろう。
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写真は中途半端なのジュールに入っていた、棒状?のアンモナイトの一部?
この標本を見ると丸い断面を持つアンモナイトであることがわかる。
土取り工事の折、べレムナイトやヘテロセラスなどが多産した産地であるが、
現在は採集不可能となっている、早い工事の再開の期待が大きい産地だ。
この産地から考えると、エクリオセラス (Acrioceras(?)aff,julivertii) または
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ヘテロセラス (Heterocreas aff.astieri D,ORBIGNY,) のものだろうか?
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有田層からはアナハムリナも見つかっているが、此処からの産出を確認なし、
この産地からは、同様の大型アンモナイトの部品が数多く見つかっている、
条件がそろえば、生存時ままの変形を受けていない化石も見つかるという標本だ。