今日からは、頭足類の化石の紹介・・・
Hauericeras sp、 軟体動物頭足類時代
時代 上部白亜系 カンパニアン 地層 外和泉層群鳥屋城層
採集場所 和歌山県有田郡有田川町(旧金屋町)
外和泉層群・鳥屋城層の化石採集はというと、谷・池崖での採集が中心となる。
ところが一人誰か採集に入ると、広大な山裾で化石の取りこぼしもあるだろうが、
ほぼ数年自然風化を待つか、谷筋では洪水などでの氾らんを待つしかない。
だから採集できる化石というものは少ないのだが、工事があると状況は一変する、
国道バイパス工事の折は、最初は風化層徐々に硬い泥岩の層を切り裂いたので、
実体化石がノジュールがゴロゴロ、約300mの区間で化石大フイーバーが起こった。

工事初期に見つけたハウエリセラス、住房部分のみ残されたタイヤ型、
このような化石を含む、溶け込んだ大ノジュールが見つかり化石は多産した。

風化こそしていないが生で見つかる物、全体が保存されているのだが印象みたい、
一応ノジュール化しているようだが、気房部分の厚みは1mm程度のペッチャンコ。

最後の工事区間からのノジュールイン化石、イノセラムスシエルター内で保存され、
希望部分からは隔壁も確認できる、飴色の殻もついているが分離は悪い。

保存状態がよくここでは一級品かと思われる、裏側にはテトラゴニテスや二枚貝、
ノジュールインなら北海道並みの物も見つかる。