保存のよい化石は、母岩またはノジュールの中からというのが定説なのだが、
これに当てはまらないものも多く、時々びっくりすることがある。
現世のナミマガシワ類、見た目は笠貝のように見えるが実は二枚貝だそうだ・・・・・
左殻?片側の貝は大きく膨らみ、右殻は左殻の内側にこじんまりと収まって、
右殻の殻頂部の丸穴から石灰質の足を出し、対象物(岩や他の貝)に付着する。
大型化石に寄生したような形状で、そのまま化石化した状態でもよく見つかる、
デディモセラスの住坊部分にも、時々ひっついている状態で見つかることがある。
沼谷では化石本体が溶けてしまい、両側の印象だけで見つかることが多々あるが、
この薄い殻を持つナミマガシワ類が、殻付き真珠光沢付きでよく見つかつている、
大型イノセラムスなんかが印象化石タイプなのに、コイツはしっかり殻を残している、
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上2点は石の表面に付いた状態
で採取、下は母岩中から見つかったものだ。