2007年02月

これも化石のうちになるのか?

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石垣島から高速船で1時間、波照間島に行きました、島全体が珊瑚礁が隆起して出来た石灰岩質の土で出来ています、琉球層群と言う割合年代の新しい石灰岩で出来ている島です、島の南部べムチ浜付近で地下貯水池建設で大きく地面が削られその石灰岩が道路工事や敷石に利用されています、この貝たちは最南端の碑付近の駐車場にしかれていた、サンゴ石灰岩から見つけました、一応化石なんだけれど、どの貝も海岸でよく見かける貝殻とおんなじです、又べムチ浜にはサンゴやシヤコ貝入りの、ビーチロックが多く見られました。

ノジュール 「割らなきゃ良かった」

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鳥屋城山の北面の通称「三つ池ノ谷」の120mmの小さなノジュール、ここは谷の上部にデイデモセラスのノジュールが多く見つかる、又保存状態も良いために何度も足を運んでいる、このノジュールは表面に化石の一部分も出ていない状態だった、表面を薄く剥ぐようにハンマーを当てると、硬い金属音とともに一部が割れて飛んだ、割れた面にはデイデモセラスの一部分が見える、「やった~」と声を出してしまった、ここでやめてしまえば、デイデモセラスのノジュール標本で終わっていたのだが、小ぶりのデイデモと言うことでクリーニングを始めた、どのように巻いているのか想像をしながら慎重に割っていくが途中から本体が消えてあとに続く部品すら見るからない、足元には石クズだけが増えていく、最後に残ったデイデモ本体は住房の一部 径25mm長さ50mmとかすかなふた巻き目の一部だけだった、こんなことなら写真の状態で終了しておけば良かった、これなら標本名「デイデモセラスの本体を含むノジュール」!と標本ラベルに書けたのに、クリーニング終了後の標本名は「デイデモセラスの部品」おしまい。

イノセラムス 「割ってよかった」

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鳥屋城層の化石、ブログをはじめたとき最初に取り上げたアンモナイト化石の一つだ、表面に化石の一部でも見られるノジュールならばいいのだが、割らなきゃどんな化石が入っているか、入っていないのが分からないのものもある、国道のバイパス工事の時に見つけたこのノジュールは、団塊のような表面には何も見られないノジュールでした、手持ちの大ハンマーで「エイヤッ」と割ったところ、半分に割れた中央には3枚のイノセラムス・バルティクス・トヤジョウアヌス Inoceramus balticus toyajoanus が入っていた、表面には殻が残っている良品だ、本来ならここで標本として終了なのだが、クリーニング中に写真の黄色い←部分が気になる、写真で見ると分かりづらいが、殻のようなものが見られる、アンモナイトかイノセラムスの4枚目か?、思い切ってタガネを当てて表面のイノセラムス一枚をはがした、出てきたのがアンモナイトがテトラゴ二テス・ポペテンシス Tetoragonites popetensis YABEだ、以前に写真をUPしているが再度出します、今回は思い切って割ったことが良い結果になりました、しかしこのようなことはたびたび起こりません、次回は反対の事象を、「割らなきゃ良かったです」

石垣島 6

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石垣島まで来て、観光や山登りビーチコミングばかりしていたのではありません、ちゃんと化石の採集もしています、北部の船越海岸には宮良層のが分布し、ここからオーム貝の化石が見つかっています、私の知人はここからビカリヤが出るのでは?と期待しているそうですが、いまだに産地が分かりません、それらしき岩があるのですが、何にも化石が含まれていない岩ばかりが目立ちます?・・島西部の川平付近では琉球石灰岩から、サンゴやウニ・貝などは現生のものとほとんど変わらない物が採集できますがあまり気が進みません、サンゴで有名な白保から東側に小高い丘が見えます、石垣新空港の建設で旅客機の進入航路の一部となり削られてなくなる山「カーラ岳136M」ですこの山の海側には採石場があります、宮良層の石灰岩を採集しています、ここは入ることが出来ないのですが、カーラ岳の西側には最近開墾されたパイナップル畑があります、赤土と石灰岩が混じる土が見られます、新生代古代三紀始新生の、この石灰岩にはカヘイ石が多く含まれています、渦巻きの模様のぺラティスパイラやアステイロサイクリナやヌムリテスは石灰藻の化石ですす、写真では少し確認しにくいかもしれませんが断面や渦巻模様が確認できます、又付近の海岸のリーフの中では生きている有孔虫を見ることができます?星砂で有名な有孔虫バキュロジプシナやカルカリナ、カヘイ石のマーギノポラが海草の絡み付いている姿が見られます。

石垣島5 豆たち

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観光が目的なのか、山登りか、ビーチコーミングか?目的がごちゃ混ぜの今回の旅行、その一つの成果が漂着物だ、天候がいまいちだったからこちらのウエイトが大きかった、帰ってからの荷物の整理と後片付けはなかなか進まない、いまだに潮抜き中の貝や豆たちがいる、やっと一部の漂着物の整理をはじめた、モダマ・ハスノミカズラ・ワニグチモダマなどである、和歌山県の串本町で1年間で集めた漂着種子を、1日で集められるくらい石垣島はでは漂着物が多い、この写真の豆たちは今回の石垣島で集めた豆たちだ、地元の森や林から落ちて海岸に漂着したもの、はるか南の島から流れ着いたものさまざまだ、中にはこれから黒潮に乗って、北へまだまだ旅の途中の物も混ざっているかもしれない、この中でお気に入りはと聞かれたら、ウ~ンやっぱりモダマかな?、今回拾ったモダマのなかには、タイ産としてよく石垣島のお土産物屋で売られているEntada spiraisなどもみられた、世界は海で繋がっている。
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