福井県某所(大飯郡高浜町小黒阪)産の、工事残土から採集した化石が少し残っていたのでクリーニン
グする、残土置き場の真っ黒な石と、同化していた為に誰も気が付かなかったのか、ノジュール状態で
割られた断面の一部に、細長くウニの一部がが確認できた、割り出したところほぼ完品に近い「ムカシ
スカシカシパンウニ」だとわかった、残念なことは表面に黄鉄鉱を含む皮膜が出来ていたこと、この皮
膜ははがすことはたいへん困難で、化石本体を壊すこととなる、だから最初の発見者が捨てたのか
も?、自宅にてクリーニングを試みることとして持ち帰ったものだ、4ヶ月の放置プレイの後表面を削っ
てみることとした、いつも使うディスクグラインダーに3MのCSNへベル(180番)をつけて表面
を削ってみた、思ったとおり内部にまで黄鉄鉱が侵入していない状態だった、表面の薄い皮膜部分だけ
を削り整形後に、サンドペーパーにて鏡面仕上げをするか迷ったが、パラロイドで表面を保護しただけ
にとどめる、今回は平面作業だからいいものだが、これからのサザエなどの化石はどのように進めよう
か迷うところだ!