2010年05月

ベルルス?

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昨年、和歌山県有田郡広川町の海岸で採集した、石灰岩のクリーニング中におもしろいものが出た、

ここは古生代シルル紀の石灰岩が、火成岩にはさまれたレンズ状に地表に姿を現している地域で、

この石灰岩の中に床板サンゴ類の化石が含まれている、保存状態はあまり良いとはいえないが、

クサリサンゴ・ハチノスサンゴ・日石サンゴや四方サンゴ類を見つけることができる、

この石は、昨年見つけた新しい海岸転石からの採集で、ここで見つかるクサリサンゴは一応・・

報告されているものでは Schedohalysites kitakamiensisと Halysites sp,だが、

今回のサンゴ化石については、クサリ部分の内部構造など変成作用にて、詳しく見ることができないが、

形状からするともしかしたら Halysites bellulus かもしれない、ただ10mmX10mm断片の為、

クサリの繋がりが2個以上続いていないし不鮮明の為???マーク付きの標本だがここでは貴重なもの、

ここ数日石灰岩磨きで肩がこる日々が続くが、このようなものが見つかると一発で疲れも吹き飛ぶ。

あれ・・・もしかして?

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あれ・・・もしかして?

STONE-HUNTER さんの最新記事を見ていて思い立ったことがあった

自宅の庭での雨樋の出口で、放置プレイ中(詳しくは雨水の酸で表面のコーテイング中)の石灰岩

高知県の横倉山の沢筋で見つけた、ウミユリやクサリサンゴが入った赤いシルル紀の石灰岩、

ダチョウの卵サイズのものを半分にぶった切って、半分は風化面を研磨した標本としたものだ、

もう片方は、クサリサンゴの成長断面を見ることができるが、放置したままだった。

この石の表面に見られる楕円形の断面が、もしかしたら直角石と呼ばれる頭足類の化石かもしれない、

ただ断面の繋がりがないことから、本体の過半数は溶けてなくなってしまったようだ、

隔壁の部分ばかりの直角石ならわかりやすいが、STONE-HUNTER さんの写真で見る断面写真から、

住房部分のは色が違うことがわかった、連室細管部部分は確認することができないのが残念だが、

何かの部分であることは確実だ、これ以外にもこの石には丸い断面の部分が何箇所か含まれていている、

良く見れば三葉虫の頭部の断面にも似ている、剖出できないのが残念だ。

パレオディクチオン

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ネタがないときの化石紹介です。

和歌山県田辺市(旧中辺路町)、来栖川北郡(ほくそぎ)の亀甲石化石(コダイアミモ?)

自然にできたものかはたまた作られたものか、新種の生物の化石かといわれて数十年、

長年にわたり動物化石か植物化石か、それとも生痕化石かと論争がされていた、


砂岩の表面に六角の連鎖マークが続く、見た目にも蜂の巣の化石といいたくなるところだ、

良く見ると連続するマークが途中から、渦巻きになどに変わったところが見られることから、

底生生物の這い跡や糞の痕などといわれているが、見事な六角連鎖模様には神の意思が見られる、

生痕化石であるとの一応の決着をみてはいるが、いつ見ても神秘的な不思議な化石だ。


国の天然記念物に指定されていて、付近での採集はできないが、ここより上部の林道にも

何箇所か露頭があり、その崩落した石の中から見つけることができた。

個人的には、古い考えの植物化石論(古代アミモの一種)の方が好ましいのだが。

神のお告げ?・・おまけ

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串本方面にビーチコーミングに出かけるときは、いつもハンマーを忍ばせておく、
海岸を歩いていると魅力的な石が多からだ、その一つが須賀の浜だ。

串本町の海岸は、新生代新第三紀熊野層群(約1600万年前)の地層が海岸に露出している所があり、
波の作用で洗い出されたノジュールも見られ、石を割り探すことなく化石採集ができる所もある。

お目当てはサメの歯、泥岩の表面にきらりと黒く光るものが見つかれば、サメの歯の確率が高い、
保存状態はお世辞にも良いものとはいえない、ほとんど歯根がなく葉の中まで泥岩が詰まっている、
波の作用で常時表面が削られているので、表面採集には都合が良いがその分破損による部品も多い、
また海岸と言うことで、天候と潮の干満が関係してくるので確認が必要だ。

見つかるサメの歯はイスルスやカルカリアス多いように思えます、探せばメガロドンなども見つかるようですが、いまだに小さな印象しか見つけていません。

化石かビーチコーミングか迷うところですが、一石二鳥を狙っていくことが多く、
風光明媚この地で、朝から晩まで化石メインでの採集は、気分的につらいものがあります。

やっぱり気まぐれですね!

神のお告げ?・・・きまぐれの成果

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もしかしたら、田並で途中下車せずにそのまま串本の潮岬に行けば、すばらしい漂着物に出会えたかもしれない・・・どのようなときでも疑問符が付きまといますが、あまり気にしないでおきましょう。

主なものだけを並べてみました、今回珍しくメノウを須賀の浜で見つけることができました、これ以外にも小型のアブラヤシやロータス、ハマナタマメ・ククイ・シナアブラギリ・モモタマナ・ハテルマギリ・テイはボクなど南方系の種子が見つかりました、種子が美しいのは移動中にうれしくて、表面の石灰藻やエボシ貝を取り除き、手で感触を確かめていた為に表面が光沢を帯びてしまったからです、それにしても今回見つけたモダマは美しい部類に入ります。

田並海岸で見つけたモダマ、一般に入手可能なタイ産の木質系の鞘を持つ、Entada spiralisと言われるモダマとは違う種類のように思われます。
自宅に何本かあるタイ産のEntada spiralisを分解してモダマを取り出したところ、このような真円に近いマメはほとんど見られず、変形したものがほとんどです、個体差かもしれませんがどうも違うように見えます、シーハートと呼ばれるEntada gigasかと思われますが、どちらにしても自分では判断ができません。

マダラ模様のマメはカショウクズマメです、Mucuna属の植物で名前は台湾(火焼島、紅頭嶼)に由来します、八重山・フィリピン、マレーシア、インドシナ、インドなどに分布し、石垣島や西表ではごくかんたんに見つけることができます。

赤いシワシワのマメはジオクレア属の(Dioclea.spp)日本には自生しない?種で、種類も多くどこから流れてきたものかわからない、無地・豹柄・厚みのあるもの・しわくちゃなどたくさんの種類がある、去年から大量漂着が続いているのだろうか。
プロフィール

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