2014年01月

標本箱から ⑨

Pholadomya sp、 
  外和泉層群鳥屋城層 上部白亜系カンパニアン
     和歌山県有田郡有田川町(旧金屋町)産
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
フアラドミヤ変わった形の二枚貝(ハマグリの仲間らしい)を見つけた、
はじめイノセラムスの両殻化石が、何らかの圧力に負け変形したものと思っていた、
ところが折れ曲がった部分にもきっちりと肋があり、歯と呼ばれる部分もある。
2個3個と見つかるとこれは変形でなく、自然がつくり出した形態と思える、
同時期に沖縄でハート貝なるものに出会った、海岸にごく自然に落ちている、
名前はリュウキュウアオイガイ、形が葵の葉の合わせ姿によく似ている、
フアラドミアはこれとは別物で、ハマグリの仲間だそうだ。
 

標本箱から ⑧

鳥屋城層の風化部分で、内型化石の採集が中心になる、
外側部分はキャストとなっていることが多く、粘土などでの型取りが必要となる、
保存状態が良いノジュールを探せばいいのだが、なかなか良い物が見つからない、
玉ねぎ状の団塊の表面から、時々保存状態の良好なノジュールが見つかるが、
こちらには無化石のものが多い、なぜか良品ノジュールは団塊のあいだに多いが、
この部分は浸水が激しく水による溶解が多く見られる、一長一短の石が多い。
イメージ 1
 
イメージ 2
  Nanonavis splendens
     外和泉層群鳥屋城層 上部白亜系カンパニアン
     和歌山県有田郡有田川町(旧金屋町)産
 
ナノナビスは現生の赤貝に近い仲間で、鳥屋城山では比較的よく見つかる化石だ、
ある尾根筋では小さいノジュールすべてが、ナノナビスという嬉しい場所も存在した、
保存状態の良いものが少ないが、簡単にころっと分離するので採集が楽しい。
たくさん所有していたのだが知らないうちに残ったのはこれ1個になっていた、
泥岩ノジュールから出たもので、殻付きで表面の肋なども残っているもの。
北斜面に1箇所石灰質の厚層に、ナノナビスの多産する場所を見つけているが、
分離が悪いうえに石が大変固く、簡単に取り出すこともままならない場所がある。
 

白馬山(しらまやま)

今年の干支の山登山ということで、近場の白馬山に行ってきました。
信州の白馬岳とは別物です・・(ネットで検索するとすぐ信州・白馬に飛んでしまう?)
大阪府の「生駒山」という案もあったのですが、あまりにも味気ないので白馬へ。
2日前までは雨マークだったのに、今年の山行を象徴するような晴天になり◎、
10:00に白馬道の駅に集合、何人にも声をかけたのに参加者は3名となりさみしい。
西尾根登山口に車をデポし、北尾根登山口まで戻り出発です、先行者有り・・・・
イメージ 1
20名ほどの団体さんが先行しています、さすが干支「午(馬)」のつく山ですね、
トラバース後いきなり尾根の直登が始まります、途中には手作り?の道標も登場、
イメージ 2
途中のトラバース道を避け、尾根筋より山頂を目指しますこの付近雪が残ります。
イメージ 3
1時間30分程で白馬山(957.3m)山頂に到着、山頂は先行者が占拠して食事中、
イメージ 4
見通しもきかない場所なので、記念撮影だけを済ませて見通しの良い場所へ、
山頂から一山越えた伐採地へ、ここは南側に開け270度の展望が得られます、
イメージ 5
ここにて大休憩(昼食)です、この山用に準備した「ミニチゲ鍋」付の昼食です、
イメージ 6
初登山での心地よい疲労感?と、満腹感と海まで見渡せる開放感に感謝。
途中南登山口への道に迷い込みましたが、無事西登山口に到着・・・・・
イメージ 7
今年一年の登山が全て、このように晴天と無事故で続けられますように、
白馬山に御礼とお願いをして今回の登山を終了しました、あとは・・・♨へ、
最も近い金屋「明恵温泉」にて入浴の後帰途につきました。
 
 

標本箱から ⑦

鳥屋城山の2枚貝といえば、最も多く見つかるイノセラムスが思い当たる、
ちょっと上部層に目を向ければ、ナノナビスも多く見られる貝の一つだ、
大型のジュールを割っていると、申し訳なさそうに化石が入っていいる石がある、
ほとんど無化石と言いたいようなノジュールなのだが、小型の二枚貝が多い、
風化の激しい石ではほとんどキャストとなるが、ノジュールから出る貝は別物だ、
ちゃんと殻が残っているもの、本来の色とは思えないが色付きも見つかる。
ノジュールインの殻有り二枚貝、小型のホタテガイのような二枚貝プラバジウム、
原生のツキヒ貝に近い仲間不だそうだ、表面の模様まで見える物も時々見つかる。
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
Pravamussium sp,
外和泉層群鳥屋城層 上部白亜系カンパニアン
   和歌山県有田郡有田川町(旧金屋町)産
 
人気がないのか見つけにくいのか、大割されたのノジュールによく残されている、
根気よく探せば、ごみ溜めのジュールから面白いものが見つかりますよ!
 

標本箱から⑥

鳥屋城層は大まかに分けて3つに分かれる・・(私的判断です)
下部のテトラゴニテスやイノセラムスバルティクトヤジョウアヌスを含む層、
中部のデデイモセラスを含む層、上部のパキディスカスを含む層に分かれる、
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
   Anisomyon problematicus  ?
       外和泉層群鳥屋城層 上部白亜系カンパニアン
   和歌山県有田郡有田川町(旧金屋町)産
 
笠貝と言われるこの標本は、デデイモセラスとともに見つかった。
最終地はH川Bと呼ばれるところ、大型のでデデイモセラスのジュールに同居、
デデイモがシエルターの役割を果たしたのか、ウニや巻貝・二枚貝などと共産した、
大型のものは100mmを超えるものも採集されているようだ、この標本は30mmだ、
よく観察すると下にもう一つ同じ笠貝が隠れている、巻貝のキャストも見える。
 
プロフィール

c58224

ギャラリー
  • 放置化石 ゴードリセラス
  • 放置化石 ゴードリセラス
  • シロウオ漁の四手網
  • シロウオ漁の四手網
  • シロウオ漁の四手網
  • シロウオ漁の四手網
  • シロウオ漁の四手網
  • 近畿地学会第290回例会 
  • 近畿地学会第290回例会 
アーカイブ
最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 累計:

読者登録
LINE読者登録QRコード
  • ライブドアブログ