先日ドタキャンで訪れたおなじみ鳥屋城山の化石・・・


北斜面の谷筋で見つけたナノナビスです、デディモ層の前後層でよく見つかります、
ココの化石の不思議なのは・・・・分離が良くてころっと石から離れます、
化石本体部分が溶け去って、空洞となりその部分から分離すると思われますが、
両雌型に残された印象は、ふつう二枚貝なら表面の印象と裏の印象ですが、
何故か両方とも表面の印象化石となっていることです?
石灰質のジュールで風化していない物からは、しっかり裏表の保存されたものや、
殻自体が方解石などにに置換した実態で見つかりますが、分離は最悪です・・・・・
死後の堆積や二次堆積、または地層内での風化など複雑な条件があるようです。
下の写真は、鳥屋城山山頂直下のノジュールから出たデデイモセラスの住房、

死後トラップによる堆積後、なんらかの原因で二次堆積しノジュールインでしょう、
本来この附近は砂岩層で、見られるノジュールは植物片入りばかりなのですが、
このような物が見つかると、この付近のノジュールもおろそかに出来ません。
来年も良い化石採集が出来ますように・・・・・今年の仕事(化石)納めです。