1984.9.8 御来光を見ようと早い目に起床、日の出時間と朝食事の時間が微妙に絡む、
暖かいコーヒーの準備をし山荘の前のテラスへ、真東に近い位置からの日の出を待つ、
槍の穂先と東鎌尾根のくびれあたりが赤く染まる、雲が多く日の出は一瞬で終わった.
それでもこれから向かう南岳や笠ヶ岳が赤く染まる、日の出を見て朝食に向かうと、
もうほとんど終了状態でご飯やみそ汁を集める、ご飯を取るかご来光を取るか迷う・・
日の出時は天気は良好であったがみるみる雲が湧く、ガスも時々稜線を越えてくる状況、
一旦中岳を越え南岳(3032M)のピークを踏む、此処から一気に天狗原へ向けて急な下り
降下点でコーヒータイムやはりこの時間が問題だ、ところがこの時にうれしい動物登場、
昨日も見かけた「オコジョ」が周りをちょろちよろ、今回は写真に写すことができた。
まだ時間が早いということで昼食は天狗原で、途中槍ヶ岳と槍沢に雲が巻き幻想的風景、
しかし天気は確実に悪くなっているようだ、下り降りた天狗原の池のほとりで昼食、
池に移る逆さ槍を楽しみながら残る残雪で遊ぶ、付近には野生の猿の姿も見られた。
時期的に人気がないのか誰も現れない、静かな天狗池を独り占めして昼食と大休止。
後ろ髪惹かれながら天狗原を後に槍沢へ、あとは登りの登山者の多い槍沢を下るのみ、
横尾付近から屏風岩を眺めると、数人の岩登りの登山者が取り付いているのが見えた、
次回は奥穂だなと冗談交じりで話ながら歩く、徳沢付近でとうとう雨がぱらつきだした。
この時間でも登りの登山者が多くすれ違う、明日は天気が心配だがこちらは心配無用、
上高地で宿を探すつもりでいたが明神でリタイヤ、時間が早いが空き宿を探し始める、
この時期ですからどこもガラガラなんでしょうか、明神の「山のひだや」さんがヒット、
割と早い時間の16:00に入りました、下界では山の上より安い料金で泊れるんです、
温かいお風呂ときれいな浴衣に着かえて、食堂で美味しい料理をいただくともう天国、
山の上では味わえないぜいたくな気分になります、旅館といえども消灯は21:00で
後はランプの宿に変身しましたこれも良い、山の疲れが一瞬で霧散しました。