有田郡有田川町小原(旧清水町)、有田川北側には外和泉層群二川層が分布している、
古くからアンモナイトの産地として知られる、久野原もこの地区のお隣になる・・・・・
この付近で見つかるアンモナイトの一種が、ゴードリセラス・トンベツエンゼと同定された、
産地は有田中央キャンプ場を横切る谷、上流に向かうと黒い泥岩が河床を埋め尽くす、
この泥岩からアンモナイトや二枚貝などが見つかる、ノジュールが発達しない場所なので、
石の表面を確認しながらの採集か、大きい目の泥岩を小割しながらの採集が主となる。
住房部分は気持ちよく残るが、初房・気房部分は地圧に負けてほぼ印象や平面が多い、
マレにではあるが増水後などに河床に、アンモナイトが転がっていることもあった場所。
👆表面採集(石の表面に出ていたもの)スレや気房部がつぶれやすい
👆石の表面に出ていなかった、物表面装飾が良く残るが気房の保存は✖
谷の上流部にはアンモナイト包含層が見られる、この付近からは面白いものが出る、
見た目は黒い泥岩部分に、色の違うノジュール状のもので大抵細かい泥岩の風化部、
ところがこれ自体がアンモナイトであることがあり、すさまじく保存が良いことがある、
石表面の断面からは成分の違う部分と思えるが、殻の内部に入った細かい泥か(仮説)、
緻密な物質の充填により殻自体も保存されたのか、地圧にも負けず立体的に保存される。
👆石に表面で泥岩よりも細かい石目で風化していることある
👆変形無し厚みもあり保存状態は北海道?なみの状態
👆 中心部分この状態は未クリーニング、一発でこの状態に外れた。
標本はすべて Gaudryceras tombetsense 中生代白亜紀後期
和歌山県有田郡有田川町小原 外和泉層群二川層
写真で分かるように外和泉層群の産地では、考えられないような保存状態・・・・
拡大してみると初期室と呼ばれる中心部、1mm程度の卵部分がかすかに確認できる。
これからの時期増水で有田川本流まで、アンモナイトを含むで泥岩が流される事もあり、
谷筋・本流を含め面白い産地ではある、谷筋にはマムシが多いので長靴は必要です。
コメント一覧 (5)
-
- 2020年07月07日 01:07
-
この谷筋を詰めて行くと枝沢に突き当たります、その付近が包含層になります、
左の谷を詰めると左側に大きく崩れた斜面、この付近の転石や岩盤が好採集地。
違うものかもしれませんが、巨石のアンモナイトは数年前に再発見されて、
大阪の方が苦労して採集されています、一山超えれば久野原の産地につながり、
採集できる化石も多くなり、これからも有望な化石産地の一つですね。
-
c58224
が
しました
-
- 2020年07月07日 22:55
-
ここは例会で一度行かせていただきましたが4分の1のを採っただけでした😢
また行って良いものを採りたいのですが久野原とこちらならどっちが保存状態がいいんですかね?
巨大アンモナイトですか‼️それも気になりますね -
c58224
が
しました
-
- 2020年07月09日 00:46
-
巨大なトンベツエンゼは約20cmオーバーで、今も回収された残石が残ります、
電動ドリルで穴を穿ち採集、分離した石の裏側にも1個くっついていた状態、
控えめに見ても見事でした・・・あの石を割ればまだ出るかも?
久野原ですが開けた崩落地を過ぎて、右への枝沢をまっすぐ詰めれば約300m、
この付近は久野原と同じ地層です、久野原ではまともなアンモナイトは未採集で、
比較はできませんがこちらの石のほうが割りやすい(柔らかい)と思われます。 -
c58224
が
しました
コメントする
アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
アクセスカウンター
- 今日:
- 累計:
読者登録
素晴らしい標本ですね。20年くらい前に沢歩いて巨石にアンモ。。。割れずに放置した思い出あります。
笑
c58224
が
しました