化石採集

近畿地学会第286回例会の石

近畿地学会第286回の例会が行われた清水の石、現地で採集して何か入っていると判断、
自宅にもち帰り乾燥させてクリーニングとなった、ノジュールではなく母岩に生で入る。
この産地での採集でよくあるパターンの泥岩の塊=アンモナイトの図式が通用するかな、
表面には肋らしき模様が読み取れるもので、現状からは相当地圧による変形を受けている。
  YAMA7514
石は思っていたよりも柔らかく一撃で分離、泥っぽいノジュールの様な状態だった、
見えていた部分が一番保存が良い状態で、中は柔らかく溶け込んで空洞状態だった。
  YAMA7529
この時点でクリーニングが容易でないことが判明、内部に樹脂を充填してクリーニング?
それにしても柔らかくすぐバラバラとなる状態、ナルトのような臍の部分は確認できるが、
部分的に柔らかく風化が始まる部分もあり、一気にクリーニングの意欲が薄れてしまう。
現状維持の保存を選び部品を組み立てるが、相当部品が飛散して散逸した様の思える状況、
何とかすべて集めたが空間が目立つ、当地でよくみられる泥ノジュールが化石本体の状況。
  YAMA7539
  YAMA7540
このままでの保存としてクリーニング終了、この産地の保存状態の厳しさのわかる標本、
おまけでこの状態で河床に転がっていたキャスト、臍の部分の印象化石という事か・・・
  YAMA7541
今回はこんな標本にしかならなかった石たちではあるが、産地としてはまだまだ未知数、
最奥の分岐付近の石はまだ確認していないので、次の機会を設定して化石採集にGoだ。




近畿地学会第286回例会

コロナ下で中止されていた近畿地学会の活動、5類移行を受けて活動再開となった、
久方ぶりの例会が再開されその最初の例会地が、総会で鳥屋城層での開催予定となった。
例会の幹事に選ばれて下見を重ねるが、鳥屋城層の状態は良くなく開催地の変更、
台風直後に清水の産地に巡検に入つたY氏より、山の木がなぎ倒されてい障害物も多いが、
石が大きく動いているとの情報があり、急遽「清水」の産地に変更することになった。
下見で現地の状況を見てこれわ「美味しい」判断、今日8名の参加で現地に入った、
下見の時以来誰も入っていないようで、大きなアンモナイトのキャストも残っていた。
   👇台風の影響で杉の木が河床に向かい倒れて障害物になっている。
  YAMA7513
   👇獲物(完全体)を見つけたK氏、リサイズして持ち帰る算段。
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   👇河床に残っていたキャスト
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   👇谷の入り口で見つけた住房が露出したアンモナイト。
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    👇1時間の格闘の上お持ち帰りサイズになった今日一番の良品。
  YAMA7525
河床を丹念に8名の目で探すと、ゴードリセラストンベツエンゼの部品がちらほら、
完全体と思われるアンモナイトも数点発見され、久方ぶりに内容の濃い例会となった、
完全体と思われる石を見つけた方、クリーニングを行って次の総会で見せてくださいね。
所定の時間で清水の例会を終了した後、6名の会員が沼谷の産地でのサブ例会に参加、
雷雲の接近で暗くなってくる河床で採集、雨の到来をもち今回の例会を終了した。

例会下見の石たち

例会下見の時に採集したアンモナイトと思われる石、持ち帰りクリーニングを進める、
残念なことに化石本体は石の中につながらず、目視できる部分のみの保存で終わった。
以前の例を考えもしかしたら中に本体が?、一縷の望みをかけて石を割り込んでゆく、
残念ながら残りの石の中には何もなし、見えている部分だけが保存された石だった。
この標本は例会のお土産用に提供しようと思っている・・・
  YAMA7505
    Goudryceras sp,  住房の一部と思われる) 150mm
     有田川町 清水  中生代白亜紀   二川層
沼谷でO氏と例会下見の合流前に、久方ぶりに鳥屋城山の北面の産地を少し覗いてきた、
伏羊から立石に抜ける林道の拡幅工事は、中断して危うい状態で道が存続している、
この道路沿いに二川層が延々と続いている、断層でとぎれとぎれになり消えたりするが、
おおむね清水まで続いているようで、立石付近の拡幅工事では素晴らしい化石が出た。
普通車では通行が危ういような道路で、行き違いも一部不可能な場所があり冷や汗が出る、
以前にイノセラムスを見た露頭付近で、沢の斜面を確認したところイノセラムスが出た。
  YAMA7509
  YAMA7507
    Inoceramus sp、 有田川町 立石   中生代白亜紀  二川層
やはりこの場所はイノセラムスなら出そうだ、唯一の問題点は駐車場がなく徒歩時間、
安心して車を置けるところから
20分、未だにアンモナイトの化石を見ていないのも?。

寄り道2023 ㉞西広(石灰岩)

    DSC_2127
写真撮影にお邪魔する西広のみかん畑、この付近は秩父帯に属しながら一部の地区には、
黒瀬川帯が顔を覗かす不思議な場所だ。写真撮影をしているミカン山の切通部分の時代は、
白亜紀前期の黒い泥岩層の西広層が見られた、農免道路が地層を切り裂き工事が進むと、
その横から石灰岩が表れて泥岩に貫入していた、もちろん撮影場所のみかん畑には石灰岩。
腰を入れて丹念に探せば化石本体も見ることが出来る、フズリナや貝化石や石灰藻はすぐ、
石垣の中にはウニの棘や巻貝らしきものも、採集は出来ないが見るだけでも十分楽しめる。
    DSC_2121
    DSC_2123    
著しく細削された生物を含む石で、由良層で見られるキダリスの棘化石を含んでいる石。
    YAMA7497
唐尾湾の一部にも同様の石が見て取れる、又露頭は確認しづらいが点々と石灰岩が見れれる、
由良から続く中紀層群の由良層由来の繋がりか、それともシルル・デボン系の石だろうか、
列車の撮影間合いを利用してみかん畑の石積みを見る、正体のわからない生物の遺骸を含む。
    YAMA7496
道路を隔てた秋葉山は西広層になり化石を含むが、ミカン畑の中で化石を見たことはない、
撮影場所への進入路にノジュールが良く見つかる、20mm~500mmくらいまでノジュール、
無化石の物が多いが時々生痕かなと思うものも、列車撮影待ちの時間も楽しく過ごせる、
付近は化石の宝庫で露頭も何か所かあり、鉄道写真と化石採集どちらも楽しまる良い場所だ。

例会下見のアンモナイト①

近畿地学会例会の開催地下見会で見つけた、アンモナイトの住房部分こクリーニング、
現地で持ち帰れる大きさに石をリサイズ、持ち帰りまず現在見えている部分の確認する、
表面の一部に流水による摩滅が見られるが、細かい肋と隔壁がかすかに見える状態だ、
採集時の写真に個人的期待を込めて、こうだったらいいなという想像線を入れてみた。
  P504
  YAMA7485
想像のようにアンモナイト本体があると仮定して、クリーニングを進めていったのだが、
採集時より露出する房部分が増えたが、石の内部に対して続いていないことが判明した、
俗にゆう側面タイヤ状態の一部分保存に近い、つまり気房の部品という事だ・・・・。
  YAMA7492
  YAMA7490
一旦クリーニングを中断して休憩、アンモナイトが入ったノジュール標本にするか?
それとも完全に部品状態になることを覚悟して、割り込んで本体の有無を確認するか。
以前長谷川のアンモナイトで同じような石で、住房部分を犠牲にし確認の割り込んで、
その住房の下に本体がめり込んでいた事があった、やっぱり割り込みを続けてみるべき、
そういう事で現品は破壊されることになるが、中に気房部分を含む巻きが有る事を期待、
次回から部品状態になるまで割り込む事にします、例会までに白黒つけなくっちゃ!。

プロフィール

c58224

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