6月の九重に続き今回も花の名山を巡る、この時期の登山で最も重要なのは梅雨明けだ、
例年ならば7月の上旬に梅雨明けが九州から始まる、東北地方が梅雨明けとなるのは、
7月の下旬になるのだがその時期は休みが無理。天気予報は今年の梅雨は空梅雨と予報、
山も込み合うことになるの早い時期に計画、8月の穂高を予定しているので7月の中旬に、
夏休み前の7/15~19に鳥海山と出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)を繋ぐ行程を模索した、
出羽三山と言えども湯殿山と羽黒山は信仰の対象で、山頂もしくは三角点は踏めないが、
現地までバスで入ることができる。本心は飯豊山系に行きたかったが行程が長くなり無理、
足の良さと近場と言う事で無理やりに、大阪~(日本海・泊)~象潟~鉾立~鳥海山~
御浜(泊)~鉾立~象潟~鶴岡~羽黒山~月山(泊)~湯殿山~鶴岡~新潟~(きたぐに
・泊)~大阪の行程、2夜行2山小屋利用で鳥海山と出羽三山を回る事にした。
1986.7.15~16
アプローチが長くなる事を考え「きたぐに」はダメ、「日本海3号」B寝台を奮発する、
自由席と違いゆつくり親睦会を行い寝台で休む、体を伸ばして休めるのはありがたい、
朝目が覚めると天気はどんよりと曇っているが、車窓には青苗の続く田園地帯を走行中、
象潟に下車したときはまだ薄日が差す天気だった、駅前からの鳥海山への登山バス利用、
眼下には象潟の田んぼと小島の様な小山の、松尾芭蕉の時代は森は小島で田は海だった。

バスは有料道路と登山道路を快調に飛ばすが、高度が上がるにつれて雨雲の中に突入した、
バスにエンジン音が大きくなり高原状の坂を登る、時折車窓に桜の花が見え隠れする、
鉾立駐車場は満車状態で何事かと思ってしまった、登山者ではなく地元の山菜取りの車、
この時期の鳥海山は山菜の宝庫なのだそうである。万全の支度をして雨の中に踏み出す、
天候のこともありカメラは防水袋に、登山道は山頂付近がまだ雪の中で要注意と聞く。

中継点の御浜小屋で再確認するように言われた、歩き出してみれば雨は気にならない、
今回は急な岩場などがないことから、雨具+通気性の良いポンチョを選択している、
風のない樹林帯の中を快調に歩く、左側の岸壁側には霧の中に白糸の滝があるが見えない、
尾根筋を直登で登るが上り坂が緩やかで、途中の高山植物に目をやる余裕が充分にある、
霧が濃く山の全容がつかめ無いがなだらかな尾根筋らしい、途中で山菜取りの方と出会う、
根曲竹のタケノコを採集しているそうだ、この時期は熊が多いそうで熊に注意と言われた。
高山植物を楽しみながら2時間で御浜小屋に到着、今夜の宿となる為に宿泊依頼を行い昼食、
荷物を軽くして鳥海山の頂上に向かう、やはり七五三掛付近の残雪の量が多く不明瞭らしい、
千蛇谷のコースは昨年登山道の一部が崩落を起し、その夏山登山道は今は雪の下で見えず、
この天候では脇尾根に迷い易いとの事、外輪山コースの文殊岳~行者岳~七高山経由へ、
稜線沿いなら雪の心配がなく夏道が使えるらしい。時間もかかるので手早く昼食を済ませる。

ただっぴろい御浜の扇子森の尾根筋を抜ける、風が強く霧が流れてちらっと鳥海湖が見えた、
七五三掛からの予定のルートはぷっつり雪の壁に消え、外輪山経由の七高山のコースに向へ、
この付近から鳥海山は火山と言うような山容に変化、赤茶けた溶岩や火山噴出物が目立つ、
岩場に高山植物がパッチ上に生育している、山頂付近では高山植物の群落は期待できない。


暗く風の強い尾根筋を進み鳥海山・七高山(2229M)へ、到着写真撮影だけを済ませ降下、
外輪山の壁に作られた登山道に入る、風裏になり風はなくなったが登山道は急傾斜で要注意、
降り切ったら大物忌神社の入り口に到着、ここまで悪天候と風で時間がかかりすぎている、
御浜まで同じ道を戻るにしても18:00頃になってしまう、山頂である新山までは10分だが、
御浜の小屋に戻るのは18:30頃になってしまう、登る登らない?2対1で下山となった残念。

安全再度で帰り道を考えれば仕方のない事であった。現在の山頂である新山(2236M)は、
1801年の噴火で生成された溶岩ドームで、それまでは外輪山の七高山が山頂であったらしい。
現在の山頂に登頂できないのは残念だった、翌日の予定を考慮した御浜小屋泊りが足を引く。
現状では御浜小屋への到着が相当遅れる予想で、御室小屋より御浜小屋へ連絡をお願いした。
下山路は先ほどの逆なので外輪山への登りが堪えたが、迷う事なくただ黙々と歩いて進む、
小屋の方が心配し途中まで来てくれたのには頭が下がった、今夜の宿泊は我々だけで占領、
夕食後に予定を変更し予備日使い再度山頂を検討したが、よりよい答えはもらえず中止した。









一度Kさんらと計画して実行したのですが、その時私は腰痛が出て断念しました。Kさんらも、日本から遠く離れていた台風の影響の強風のため、御浜小屋で泊まっただけで下山となりました。
また機会があれば行ってみたいですね。
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